職業選択の自由

民主主義の日本では職業選択の自由が憲法で確立されています。
その昔、身分制度がはっきりとしていた時代には士農工商という制度があり、武士の家に生まれた者は武士に、農家の家に生まれた者は農家にと職業を変える事はできませんでした。
ですが時代が移り、どんな家庭に生まれ育ったとしても、自分の成りたい職業になる事ができるようになった事は人々に将来の夢を見る機会が与えられたといえるでしょう。
そして時代が過ぎ、その憲法で守られた言葉が違う意味で世の若い世代に流行ったのが、バブル時代です。
違う意味というと少し弊害があるかもしれませんが、バブル以前の職業選択の自由というのは、それ以前の職業を自由に選ぶ事ができない時代からの脱却を意味します。
個人の意思意欲があれば職業を自由に選ぶ事ができるという事でしたが、『バブル時代』にこの言葉が使われた当時、仕事は自由に選ぶ事ができるんだという根本の意味も加わりました。
だから今の会社に縛られる事なく、どんどん新しい事にチャレンジしようという意味が加わり、転職雑誌がいくつも創刊されたのです。
就職氷河期が続いている現在ではとても考えられないことでしょうけれど、転職雑誌に掲載されている求人もほとんどが正社員でした。
週休二日、有給休暇有、ボーナス○ヶ月分という言葉が並べられた求人が雑誌にびっしりと掲載をされていたのですから、まさに売り手市場で、そうした時代に新卒で就職時期を迎えた人たちも転職組と同様に、いくつの会社から自分の行きたい会社を選び、いくつも内定をもらい、その中から一番条件の良い会社に就職をするという時代だったのです。
そうした時期に学生時代を送っていた人達は数年後にまさかその好景気という名のバブルが弾け、就職するのが難しいという就職氷河期を迎えるとは思っていなかったでしょう。
そうした現実に直面した時にあと○年早く生まれていたらそんな言葉が頭に浮かんだ事でしょう。